初入荷!
耕作放棄地が地域振興の拠点に!長野県塩尻市『サンサンワイナリー』

荒れ果てた遊休耕作地から、ワイナリーへ。長野県塩尻市の『サンサンワイナリー』で気鋭の醸造家が生み出す、日々進化する日本ワインに出会う!

開墾から始まったワイナリー造り。燦々と降り注ぐ太陽が、そのまま圃場とワイナリーの名になった。

ジャパン・ワイン・チャレンジ(Japan Wine Challenge)や日本ワインコンクールでも頭角を現し、長野県・塩尻地区の中でもハイクオリティなワインを生み出すことで定評のある『サンサンワイナリー』。2011年ごろ、塩尻市の柿沢地区で遊休耕作地の活用事業として開墾がスタートしました。2015年にはワイナリーを設立、同年には自社原料を100%使用した、エステートワインの仕込みも開始。丁寧な栽培と高い技術を駆使した醸造から生み出される、雑味のない果実感たっぷりのワインやシードルは、日本ワインの銘醸地として知られる塩尻の中でも高い評価を得ています。ワイナリーにはショップやレストランも併設され、地域の活性化や環境保全にも大きな役割を果たしています。

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今ではワイナリーの眼前に美しいブドウ畑が広がる、風光明媚な自社圃場。この風景からは想像できないほど、荒れ果てた土地でのスタートだった。

塩尻市・柿沢地区は主に火山灰土壌。中でも『サンサンワイナリー』の圃場は西向きの斜面になっており、適度な水はけもあって、柔らかくタンニンが控えめなブドウができる土地柄です。今ではシャルドネやメルローが垣根仕立てで並ぶ美しい自社圃場ですが、スタートしたころは木が生い茂り、木材が廃材のように置かれた荒れ果てた土地。とてもブドウを植えられるような状態ではなかったそうで、チェーンソーでの開墾や、土木作業からはじめたそうです。ワイナリーの母体は、愛知県名古屋市に本部がある社会福祉法人サン・ビジョン。介護事業などを展開しており、地域活性化を念頭に6次産業化を目指してワイナリー事業をスタートさせたそう。さらに現在では地域の障がい者就労支援として農福連携の取り組みをおこなっています。

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醸造・栽培を担当するファクトリーマネージャーは田村彰吾(たむらしょうご)さん。塩尻地区の造り手とも連携し、こだわりの銘柄を生み出す挑戦者。

『サンサンワイナリー』の工場長として、畑の管理や醸造まで全てを手がける田村彰吾さん。山梨大学工学部でスタートしたワイン科学特別教育プログラムの第2期生として学んだそう。「ここで醸造の基礎を作ったのは、マンズワインで工場長を務めた経験のある戸川英夫(とがわひでお)さんです。戸川さんは、常日頃から"高品質なワインは、美しい環境から生まれる"とおっしゃっていました。自社の圃場ももちろんですが、醸造においてもワインが触れるタンクやポンプなどの機械だけではなく、その周りの床や壁も全てをきちんと整え、衛生管理をするところから良いワインができる、という教えをいつも念頭に置いています(田村さん)」。そうして生まれるワインは、雑味がなく、クリアで果実味がありほど良い酸味が感じられます。「気軽に手に取ってもらえるように、ラベルデザインにもこだわっています。ワインにはどうしても難しい印象がありますが、もっと生活のスタイルに寄り添って、日常的に飲んでほしいと思っています。ワインは時間をかけて味わいの変化を楽しめるものですし、もっと毎日の食事と楽しんでもらいたいです(田村さん)」。

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いろいろな場面で活躍するワイナリーのマスコット"サン君"。実はワイナリーを守ってくれる存在だった!?

ワイナリーのコルクデザインやシールキャップ、出荷の時のボックスにもデザインされているマスコットキャラクターの"サン君"。ブドウ畑の妖精をイメージしてデザインされ、畑の真ん中にある貯水タンクに乗ってサン君が別の星からやってきてサンサンヴィンヤード(自社畑)に着陸し、根付いたというストーリーがあるそう。「"サン君"のサンは、『サンサンワイナリー』や母体である『サン・ビジョン』のサンでもありますが、カトリックでワインの聖人とされる"聖ヴィンセント(仏語でサン・ヴァンサン)"のサンでもあるんです(田村さん)」。ワイン生産者の守護聖人とも言われている聖ヴィンセントの名前を冠したマスコットは、ワイナリーを見守ってくれているのかもしれません。

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『サンサンワイナリー』からwa-syuがセレクトした、高い技術で補糖(加糖)をせずに果実味を引き出したワイン。醸造家のおすすめペアリングも!

写真左:サンサン コンコード 2019
「コンコードは糖度が低いブドウなので、加糖して発酵させるのが一般的。でもウチでは加糖せず、冷凍濃縮法を使って糖度を高めて、純粋にコンコードのみで造っています。フォクシーフレーバーも極力抑え、低温発酵させて上品に仕上げました。酸がしっかりした爽やかな辛口で、エスニック系の料理や、ぴりっと辛いアラビアータ、卵料理のトルティージャ(スペイン風オムレツ)にも合うと思います(田村さん)」。
写真左中:サンサン エステート 柿沢ロゼ 2018
「エステートは自園のブドウを使ったシリーズで、上下で分かれているラベルデザインにもこだわりました。自社畑のメルローとシラーをセニエして造っているロゼは、シラーのニュアンスがしっかりと出ていて、ちょっとクセがあり、ハマる人はハマるスタイル。ロゼは本当に奥深く、工夫しながら造っています。以前、ニンジンを炭火であぶった料理に合わせたとき、ニンジンの独特な香りがシラーにマッチしてすごく美味しく、印象に残っています(田村さん)」。   
写真右中:サンサン ナイアガラ 2020
「コンコードと同じように補糖(加糖)せずに冷凍濃縮法で造っているナイアガラ。早摘みしたナイアガラと遅摘みしたナイアガラをブレンドしています。早摘みはフォクシーフレーバーが少なくて、スッキリぐいぐい飲めるような味わいだけれど厚みに欠ける。逆に完熟ナイアガラは、ボディ感や厚みが出るけれど香りがどうしても強すぎてしまう。2020年は、両方をバランスよくアッサンブラージュ。山菜の天ぷらやレモンを使った料理、酸味の効いたエスカベッシュに合います(田村さん)」。
写真右:サンサン ナイアガラ ジェイド 2020
「ナイアガラで造ったベースワインに、クリオエクストラクション製法で造ったナイアガラの甘口ワインをブレンドして、甘く仕上げたワインです。これも、砂糖を加えた甘さではなくて、ナイアガラの果実由来の甘みなのです。レモンケーキのような仕上がりで、甘い香りと味わいが楽しめます。これは、甘いものと合わせるのも良いですが、パッタイやグリーンカレーなど、甘みや酸味のあるタイ料理などと合わせても美味しかったです(田村さん)」。

写真左から:
サンサン コンコード 2019/1,870yen(税込)
サンサン エステート 柿沢ロゼ 2018/2,420yen(税込)
サンサン ナイアガラ 2020/1,870yen(税込)
サンサン ナイアガラ ジェイド 2020/2,200yen(税込)

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極上のデザートワイン。世界的にも珍しいシャルドネの貴腐ワインや、クリオエクストラクション製法の甘口も入荷!

写真左:クリスタル コンコード 2016
「コンコードの果汁を絞って、冷凍濃縮法=クリオエクストラクションしています。甘口のデザートワインですが、本当にコンコードの持つ糖分だけで造っていて、加糖した甘口ワインではないんです。合わせていただきたいのは、ガトーショコラなどのチョコレートケーキ系。やっぱり甘いものに甘いものを重ねるのがいいなと思います(田村さん)」。
写真右:シャルドネ マルキーズ 2018
「2018年、シャルドネに貴腐菌がついたのです。従来なら10月の上旬で収穫するのですが、菌の具合を見極めながらゆっくり収穫。雨が多かったりすると傷んでしまうこともあるのですが、2018年は天候にも恵まれて順調に乾燥が進み、この貴腐ワインを造ることができました。"マルキーズ"はフランス語で貴婦人という意味です。レアチーズケーキ、クラッカーにブルーチーズをのせて、蜂蜜をかけて合わせていただくマリアージュが個人的には好みです(田村さん)」。

写真左から:
クリスタル コンコード 2016/3,960yen(税込)
シャルドネ マルキーズ 2018/6,600yen(税込)

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シードルにも定評のある『サンサンワイナリー』。生食用ではなく醸造用のリンゴを使うことも!

写真左:サンサン サイダー ヴァンヴェール 2019
「塩尻産グラニースミス種と紅玉を使った、爽やかな味わいのシードル。"ヴァンヴェール"は緑の風という意味で、新緑の爽快感というイメージ。スッキリしていて酸がしっかりしているので、汗をかいているときなどにもおすすめです。フランス語の"シードル"という呼び名だと、ちょっとかしこまった感じがするので、もっと気軽に飲んで欲しいと思って、英語の"サイダー"という呼び名にしています。このワインのフレッシュさを生かすために、炭酸ガスを吹き込んだカーボネーション方式で、爽やかさを味わっていただけるように造っています(田村さん)」。
写真右:サンサン サイダー ペルレドール 2019
「"ペルレドール"は黄金の真珠という意味です。フレンチオークで樽熟成を9カ月させて造っています。多くの方に飲んでほしいのですが、ちょっと玄人向きだとも言われます…。日本にあるシードルは、もともと生食で作っていたふじとかつがる、シナノゴールドなどを転用しているものが多いのですが、この"ペルレドール"に使っているリンゴは、バージニア州原産のバージニアクラブっていう500円玉くらいの小さい品種。生食用ではなく醸造用に栽培されているもので、酸味と糖度と渋みを兼ね備えていてすごく美味しい、珍しいリンゴです。ガレットや、ゴルゴンゾーラのペンネ、カプレーゼとペアリングしたいですね(田村さん)」。

写真左から:
サンサン サイダー ヴァンヴェール 2019/2,200yen(税込)
サンサン サイダー ペルレドール 2019/3,630yen(税込)

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サンサンワイナリー

[名称]サンサンワイナリー/社会福祉法人サン・ビジョン
[住所]長野県塩尻市大字柿沢日向畠709-3
[電話]0263-51-8011
[ショップ営業時間]11:00~17:00
※詳しくは、ワイナリーにお問い合わせください。

[概要]長野県塩尻市と諏訪市を結ぶ中山道の峠道の中ほどに位置するワイナリー。介護事業や子育て支援事業をおこなう、名古屋市に本部を置く社会福祉法人「サン・ビジョン」が運営しています。もともとは荒れ果てた遊休耕作地だったこの地に2011年にブドウ栽培をスタート。2015年にワイナリーとショップ&レストランをオープンし、同年秋にエステートワイン(自園原料100%)の仕込みを開始しました。ワイナリーのロゴデザインには、大地に芽吹く新しい命とその成長への想いがこめられています。また、社会福祉法人「サン・ビジョン」とワインの聖人「サン・ヴァンサン(サン=聖人/vin=ワイン)から名づけられた、マスコットキャラクター「サン君」は、ワイナリーとヴィンヤードの象徴として、またこの場所を訪れるお客様に末永く愛していただけることを願いデザインされています。「次世代の子供たちに残したい美しい環境を育む社会にやさしいワイナリーをつくること」をミッションに、ワイン醸造だけの場所ではなく、地域文化を育む起点となることを目指しています。敷地内に併設されているショップ&レストラン「Bottega(ボッテガ)」では、地元産の食材にこだわったナポリピッツァとワインをお楽しみいただけます。

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